バラの冬剪定で葉を取り除く理由は?葉がついたままだと何が良くない?
たまにはバラの写真をアップして…。さて、バラの冬剪定時には、バラの葉を取り除くのがお決まりになっていますよね。その理由として、剪定の位置が分かりやすくなることや誘引がしやすくなることが挙げられますが、さらに深い理由があるのを知っていましたか?
今回は、バラの冬剪定の前に葉を取り除く大きな理由と、葉がついたままにしておくと何が良くないのかについてお話ししたいと思います。
バラの葉を取り除くと剪定&誘引の作業がしやすい
これは、つるバラの剪定&誘引をしたことがある方なら経験があると思いますが、葉が生い茂ったままでそれらの作業を行おうとすると、どこからどう枝が伸びてきているのか株全体の姿が分かりづらくて、作業がしにくくなってしまうんですよね。なので、葉を取り除くのが面倒でも、冬剪定の下準備としてやっておいたほうがいいです。
バラの葉を取り除くと一気に休眠が始まる
バラの葉は、光合成を行って株に栄養を送るなど、バラが成長するための基盤になるもの。そのため、バラは休眠期であっても葉がついている間はゆるやかに成長を続けています。バラは葉がなくなることで枝先の成長が止まり休眠を始めるんだそう。休眠が始まると、これまで枝先に集中していた栄養が株元に集まりやすくなります。そうすると、冬剪定で枝をバッサリ切っても栄養が無駄にならず、株のダメージを最小限に抑えることができるんですね。
葉を取り除くときは、葉を下に引っ張ると軸からキレイに取れます。育てているバラの株数が少ない場合は、1枚1枚丁寧に葉を取り除いていったほうが芽を傷つける心配もなく安心ですが、冬剪定時に長時間の作業は拷問に近いので、できるなら一気に葉を取り除きたいもの。さすがに2月に入ってからでは芽がふくらんでしまっているので一気に取り除くことはできませんが、12月中なら大丈夫なやり方があります。バラ用の皮手袋をはめた状態で親指と人差し指をくっつけて輪っかの形にし、枝先から下まで一気に下ろします。芽吹く前限定のやり方ですが、一気に葉が取り除けるのでいいですよ。
葉を残したままだと何が良くない?
バラの葉には、黒星病やうどん粉病などの病原菌が残っている場合があります。なので、バラの葉を残したままにしておくと、病気まで次のシーズンに持ち越してしまうことになります。病気を予防するためにもバラの葉は取り除いたほうがいいということですね。
寒い時期の作業は大変ですが、あと4か月弱ほどでバラの花が見られると思うと少しはやる気が出るのでは…?