【6月のつるバラ作業】花がら切りとお礼肥と黒星病防除

【6月のつるバラ作業】花がら切りとお礼肥と黒星病防除

あれほど華やかでにぎわいを見せていたつるバラたちも6月中旬になったらそろそろ花も終わりです。花が終わると新しい枝やベーサルシュートがどんどん伸び始めます。6月の主なつるバラ作業としては、花がら切りとお礼肥、そして黒星病をはじめとする病害虫防除がメインになってきます。

つるバラの花がら切り方法

秋にローズヒップと呼ばれるバラの実を鑑賞する品種以外のつるバラは、咲き終わった花から花がら切りを行います。花が終わってからなるべく早く花がらを切ることで、実をつくるために養分を取られることがなく株全体に養分が十分に行き渡るようになるんですね。

それから、花がらをいつまでも残したままにしておくと見た目に見苦しいだけではなく、散った花びらが葉に付いてその花びらが腐敗してしまいボトリチス病にかかってしまう恐れも…。なので、病気から守るためにも花がら切りの作業は大切です。花がら切りの方法もつるバラのタイプによって少し違ってきたりするので、そのあたりをタイプ別に分けてまとめてみます。

<一季咲き品種のつるバラ>

一季咲き品種でもう来年まで花が咲くことのないつるバラの場合は、花枝の約半分ぐらいの位置で花がらを切ります。切る位置の目安としてはだいたい花の下に葉を1~2枚ぐらいつけて芽の部分から1cmくらい上のところになります。

<四季咲き品種のつるバラ>

四季咲き品種のつるバラの場合、1番花が終わったら2番花、そして条件によっては3番花が期待できることもあるので、次の花を早く咲かせるためにも花がら切りはしっかり行う必要があります。花が咲いた枝を付け根から10~15cm残したところで大きくて元気な5枚葉の上で切ります

<房咲き品種のつるバラ>

小輪のバラがたくさん集まって房状になって咲くつるバラの場合は、1輪1輪花がらを切るのはとても大変ですよね。そういう場合は花房の下で房ごと切り取ってしまいます。つまり、房になった花がほとんど終わったという段階でまとめて切ってしまおうというわけですね。

お礼肥は必要?不要?

地植えのつるバラについてはお礼肥が特に必要という決まりはないようですが、土のスペースが限られている鉢植えのつるバラの場合はねぎらいの意味も込めていつもより多めに肥料を与える場合があります。これがいわゆるお礼肥と呼ばれるものですね。

我が家の場合は毎月あげる肥料が決まっているので、その肥料プラス実家からもらってきた米ぬかを堆肥にして与えています。つるバラはこれからどんどんつるを伸ばして大きく成長していくので、栄養分がしっかりあれば株が強く丈夫に育ちます。とはいえ、寒肥が十分に施されていればたとえお礼肥を与えられなくても問題はありません

わたしも毎月与える肥料があると言ってもなんだかんだで忘れていて2か月に1回とかになってしまうこともありますが、肥料が抜けたからという理由で特に大きな問題が起こったことはないですね。ベーサルシュートも勢い良く出てきますし、緑も濃く色つやもよく育っています。

もしお礼肥として肥料を多めに与えたい場合は、おだやかに吸収されて株に負担がかからない有機質の肥料がおすすめです。わたしはだんぜん米ぬか堆肥を推薦します。

黒星病防除を徹底する!

6月と言えば梅雨入りの時期。雨やくもりの日が多く、じめじめとした季節がやってきます。そうなると、一番に心配になってくるのが黒星病。黒星病は、土中に潜んでいる菌が葉裏から侵入して発症する病気。主に雨による泥はねが原因になります。この黒星病を防除できればバラ栽培は成功したも同然と言えるほどバラにとっては厄介な病気なんです。黒星病にかかるのを防ぐには、予防のための薬剤散布や泥はねを防ぐためのマルチングが何よりも大切です。

つるバラの花時期は一旦落ち着く6月ですが、花がら切りやお礼肥、黒星病の防除などやるべき作業は盛りだくさんです。特に花がら切りの作業は花がたくさん咲けば咲くほど大変になりますが、次のバラを期待しながら頑張ってやっていきましょうね!

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