初めてのバラ栽培は地植えか鉢植えか?あえて地植えをおすすめする理由
バラを育てたことのないバラ栽培初心者さんが初めてバラを育てよう!となったとき、「とりあえずは鉢植えで…」という場合が一般的かと思います。実際、バラは品種ごとに性質が大きく違ったりするので、その特性を見極めるために最初のうちは鉢植えにして様子をみるというのは一理あります。この考えに対してはわたしも確かにそうだと思います。
でも、これには難しい側面もあるんですよ。わたし個人の意見としては、最初っから地植えにしてしまってもいいんじゃないかな、と。鉢植えで大きくしてから地植え…っていう行程が面倒(汗)というのもありますし、それ以前に鉢植えのほうがある点で確実に難しい部分があるからなんです。
今回は、バラ栽培初心者さんにあえて地植えをおすすめする理由についてお話ししたいと思います。
バラ栽培で一番難しい作業は何?
それはずばり、“水やり”です。これはなにもバラ栽培に限ったことではなくて、植物を育てるという園芸の世界では常識じゃないでしょうか。 「水やり3年」という言葉もあるように、水やりの作業はほかのいろいろな園芸作業の中でも経験が必要な作業だとされていて、水やりさえマスターしてしまえば初心者から脱したと言ってもいいほどです。
鉢植えバラの水やりは経験とコツが必要!
地植えバラと鉢植えバラの水管理、どちらが難しい?と聞かれれば答えは簡単、鉢植えバラです。地植えのバラは根づいてしまえば基本的に水をあげる必要はほとんどありませんが、鉢植えのバラは年間を通して水の管理に神経を使わなければなりません。これがバラ栽培初心者さんにあえて地植えをおすすめする理由です。
わたしがバラを初めて育てようと思ったとき、たとえ病害虫でダメになってしまうことはあったとしても水管理でバラ栽培を失敗することだけは避けたい!と考えていました。だって、病害虫の場合は病原菌や害虫といういわば部外者のせいでやられてしまうわけですが、水管理の失敗は完全に自分の責任ですからね。なので、水管理に気を使わなくてもいい地植えに最初はとてもこだわっていて、狭いスペースに植えたいバラをなんとか押し込んだりしてきました。
でも、もうそれも限界。猫の額ほどの狭い庭ですから、もうバラを地植えするスペースなんてありゃしません。これから植えたいバラが出てきたときは、鉢植えにするか今ある植物を何か犠牲にして植えるかしなければいけません。もちろん、“犠牲にする”なんてことはありえないので水管理にコツの必要な鉢植えを選ばざるを得ないということになるんですね。
もし地植えするスペースがたくさんある広~い庭だったら、我が家で鉢植えにされているバラはなかったでしょうね。それくらい地植えのほうが楽チンなんですよ。これからバラ栽培を始めようと思っている方で地植えにしようか鉢植えにしようか迷っている場合は、参考までに頭の片隅にでも入れておいてください。もちろん、バラの性質を見極めるために鉢植えを選ぶという方法もありですよ。