つるバラの新苗を庭へ地植えする!植え付け方まとめ
つるバラの新苗の販売がスタートする4月から5月下旬ごろは、手に入れた新苗を庭へ植え付ける時期としても適している時期です。とくにつるバラの新苗はできるだけ早く植え付けをすませたほうが次の年の花つきが格段に良くなります。
今回は、つるバラの新苗を庭に地植えする場合の植え付け方について簡単にまとめてみたいと思います。
植え付け場所はどんなところがいい?
つるバラはどんなふうに仕立てたいか、あるいはどんな性質の品種かによって用途に合わせて仕立てる場所を選ばなければいけません。この部分についての詳しいことは他記事を参考にしていただければと思うので今回は触れません。つるバラをどんなふうに仕立てるか?どんな性質の品種か?ということに限らず、すべての新苗に共通して言えることは次の3点になります。
- 日当たりのよい場所
- 風通しのよい場所
- 水はけのよい場所
なるべくこれらの3点を満たす植え付け場所を選ぶということですね。日当たりに関して言えば、どんなに日当たりのよくない場所であっても最低でも1日のうち3時間は日照が確保できる場所が必須条件です。
それから風通しのよい場所と言っても、年がら年中、吹きさらしの場所はおすすめできません。とくに新苗の場合はまだ株が未熟で強風によって枝が折れてしまう場合もあるので、ある程度風よけができる場所のほうが安心です。
水はけのよい場所というのは、ほとんどの場合は土の性質に影響してきます。つるバラの根は土が乾いたり湿ったりするのを繰り返すことでどんどん成長していくので、水はけがよくて乾湿を繰り返すことができる土が適しているんですね。
新苗の庭への植え付け方手順は?
①植え付けたい場所に直径、深さとも40~50cmほどの植え穴を掘ります。
②植え穴の底に元肥として、有機質の腐葉土か堆肥、牛ふん、油かす、骨粉などを混ぜたものを約10cmほど入れます。
1株あたりの元肥の量としては、
- 腐葉土か堆肥、牛ふんなど…5リットル
- 油かす…200g
- 骨粉…200g
③底に元肥を入れたら、その上に熔成リン肥200gをかぶせます。
④地面と鉢の中の土の高さが同じになるまで植え穴にバラの培養土を入れます。
⑤ポットから新苗を取り出して植え穴の真ん中に置きます。
⑥地面の高さと同じになるぐらいまで新苗の周りに培養土を足していきます。このとき、周りの培養土を強く押し固めたりはしないでくださいね。 また、つぎ口と呼ばれるつぎ木の跡は地面の上に出るように植えつけます。
⑦地表面が平らになるまで土を入れたら、新苗の周りにドーナツ状になるように土手を作ります。
⑧作った土手が崩れないように注意しながら水をたっぷり与えます。土手内にたまった水がすべて引いたら、もう一度水をたっぷり与えます。
⑨新苗の株がぐらぐら動かないようにするため、支柱を斜めに立てて地面としっかり固定します。
これでとりあえず新苗の庭への植え付けは完了です。あとは株を大きく成長させることに焦点を置いて日々の管理を行っていきましょう!