バラの無農薬栽培は益虫と善玉菌がキーポイント

バラの無農薬栽培は益虫と善玉菌がキーポイント

バラはもともと10数種類の野生種からその歴史が始まりました。いわゆる“原種のバラ”とか“ワイルドローズ”とか言われるバラですね。これらのバラは無農薬でも丈夫に元気な花を咲かせる類のバラで、むしろ農薬を過剰に使用することで本来の耐病性が損なわれることになります。

バラを無農薬で栽培したい!と考えるとき、一番手っ取り早い方法は“原種のバラ”とか“ワイルドローズ”を選んで栽培すること。これはもう、「無農薬でもOK!」というお墨付きをもらっているバラなわけなので、とにかく丈夫で放任できるんですよね。たとえ病害が出ても、バラ自信の力で回復できるほど丈夫なバラだからです。

では、このような野生種以外の園芸種と呼ばれるバラを無農薬で栽培するにはどうしたらいいのでしょう?害虫には害虫の、そして病気には病気の対処薬剤がありますが、薬剤を一切使わないで対処するとなるとそれぞれにあるものが必要となってきます。

つまり、害虫を防ぐためには天敵となる存在の益虫が必要で、病気を防ぐためにはこうじ菌、乳酸菌、納豆菌、酵母菌などの善玉菌が必要ということ。害虫と益虫、病原菌と善玉菌のバランスを保つことが何より大切というわけですね。

自然のバランスを保つためには土壌を健康にすることが大事。人間でも自然治癒力が重要視されるように、自然が本来持っている、健康になろうとする力を最大限に引き出した循環型の庭づくりが重要なポイントになります。

害虫と益虫という生態系のバランスがしっかりとれていれば、害虫が思いっきり増えすぎて困るということもなくなりますし、善玉菌がしっかりと土壌に根付いていれば病原菌がはびこることもなくなります。バラを無農薬で栽培するためには、最終的にこういうベストバランスな状態を庭に再現していくことが目標になってくるんですね。

庭をパトロールしていて虫を見つけると思わずギョッとして退治してしまったり、病気にかかったバラの葉を見つけると真っ先に薬剤の存在を思い浮かべたりしてしまうのがわたしたちバラ愛好家の常だったりはするのですが、そこをちょっと我慢してみるとその先が良い方向に向かっていくことがあります。たとえば、やっつけてしまいたいぐらいギョッとする虫でも害虫を食べてくれる天敵の益虫だったりする場合があったりしますし、 病気を発見した場合もむやみに薬剤をまかなければ有益な善玉菌まで殺してしまうこともなかったりしますしね。

2015年の庭づくりは益虫善玉菌をキーポイントにして、循環型のバラ栽培を行っていきたいと考えています。とりあえずは庭をじっくり観察することからスタートですね!

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください