西洋ニンジンボクの剪定と樹木のアカチン キニヌールの使い方
初夏に次から次へとたくさんの青い花穂を咲かせてくれた西洋ニンジンボク。ひと夏の間に著しく成長して、周りの植物に大きな日陰を作ってしまっていました。そこで今日は、西洋ニンジンボクの花後剪定も兼ねて、邪魔になっている枝を整理することにしました。
剪定のポイントは、中途半端な位置で切らないこと。西洋ニンジンボクは株立ちになりやすくて株元から新しい枝がどんどん伸びてきます。なので、不要な枝は枝の付け根からしっかり切ってあげると素人剪定でも割合美しい株姿を保つことができます。
剪定が終わって一段落したら、今度は剪定した枝の切り口にキニヌールを塗っていきます。これは、切り口から菌やウイルスが侵入して腐食してしまうのを防いでくれる薬で、別名「樹木のアカチン」とも呼ばれているものです。アカチンって響き、とっても懐かしくありませんか??(笑)キニヌールはバラの剪定時にも使ったりする薬で、太めの枝を切ったときには塗っておくと安心感が違うんですよね。枝を切るときって、いつもなんだかかわいそうな気がしてしまうんですが、キニヌールを塗ってアフターケアをきちんとしてあげると枝を切った罪悪感のようなものがなんとなく払拭される気がするんです。「ちゃんと治療してあげたからね。」みたいな…。
それで、このキニヌールの使い方なんですが、全然難しくありません。西洋ニンジンボクを剪定した切り口にキニヌールを塗ってみますね。まずはこれが切り口です。剪定した枝が太かったので、切り口も結構大きいです。直径2cmぐらいでしょうか。その切り口にこちらのキニヌールを塗っていきます。サイズはiPhone5ぐらいのサイズでとってもコンパクト。先端が赤ちゃんの歯ブラシ(分かりますかね…)のようにシリコンのブラシでできていて、キャップを取ってそのまま直接切り口に塗ることができるようになっています。アカチンとは書かれていますが薬の色自体は墨のように真っ黒です。ちょっと粘り気のある液状なので、垂れてくることもなくとっても塗りやすいです。塗った後はこんな感じにしっかりと切り口が保護されるので剪定して間もない時期に雨が降っても切り口から腐れる心配がないので安心ですね。これからバラの夏剪定に向けて1本備えておくと秋の長雨にも安心ですよ(^^)