摘み取る?咲かせる?バラの新苗につぼみが付いたときの正しい対処法は?
春に出回る新苗は、管理されているときにつぼみを摘み取られることがほとんどです。ですが、なかにはつぼみが付いている状態でわたしたちガーデナーの元にやってくることもあります。
昨日、我が家に届いたバラの新苗のひとつもつぼみが3つ上がった状態でした。生産者あるいは販売者の方が摘蕾(つぼみを摘み取ること=ピンチともいいます)を忘れたのか、あるいはあえてそのままにしたのかは分かりませんが、こういうこともあるということです。
バラの新苗につぼみが付いていた、新苗を育てているうちにつぼみが上がってきた、というときにバラの花をそのまま咲かせるか摘み取るか迷ってしまう方もいるかもしれませんね。大抵の場合、「バラの新苗のつぼみは摘み取って咲かせないようにしましょう」というのがセオリーですし、わたしも毎回そのように心がけています。
実際に、今回オールドローズのフェリシアに付いていたつぼみ3つを早々に摘み取ってしまいました。
バラに限らず植物は花を咲かせるときにたくさんの栄養が必要で、相当なエネルギーを消費すると言われています。そのため、1年目の新苗は株を充実させることを優先し、花を咲かせないようにすることが大切だというわけです。
ですが、バラ栽培のプロ中のプロの方のなかには新苗のつぼみを摘み取ることに対して懐疑的な見方をされている方もいらっしゃいます。50年近くバラ栽培に携わっているという篠宮バラ園の園主さんです。篠宮バラ園 園主さんのお話では、「新苗のつぼみを摘み取った場合とそのまま咲かせた場合とでは違いが分からなかった」ということでした。
>>Q.「春の新苗につぼみや花がついたら取った方が良い」と聞きます。篠宮さんの考えはどうですか?
毎年何万という新苗を育てている篠宮バラ園 園主さんが「どちらの場合も大差ない」とお話しされているので説得力がありますよね。
バラの育て方に関する数々の書籍やネット上の情報には、新苗のつぼみを摘み取らないでバラの花を咲かせてしまうと株にとって悪影響があるというようなニュアンスで書かれている印象があります。ですが、それが本当なのかどうかは全く同じ株・同じ条件でそれぞれの方法を試してみないことには分からないのかもしれません。
これまで当たり前のように新苗に上がってきたつぼみはすべて摘み取ってきましたが、1輪くらいは咲かせてみてもいいのかも??花を咲かせることで間違った品種が送られてきていないかの確認にもなりますし、最初に花を見ることでその後のモチベーションアップにもつながりますよね。
バラの新苗のつぼみを摘み取るか、それともそのまま花を咲かせるか…みなさんはどう考えますか?