バラの剪定で切るべき“不要な枝”ってどんな枝?

バラの剪定で切るべき“不要な枝”ってどんな枝?

バラ栽培初心者さんにとってバラ栽培の難関となりやすい作業が“剪定”。とくにつるバラの場合は、花が咲いたときの完成形をイメージしながら誘引に必要な枝を考えて剪定する必要があるので、どの枝のどの部分をどう切っていいのか迷ってしまいますよね。

今回は、バラの剪定の第一段階で切るべき“不要な枝”とはどんな枝なのか?絶対に切らなきゃいけない不要な枝の特徴についてお話ししたいと思います。

バラの剪定でまず最初に切るべき不要な枝とは?

①休眠期の冬に葉が出ている“出開き”の枝

バラがすでに休眠期に入っているこの時期になぜだか芽が成長して葉っぱも開き始めている…。こんな枝があったら、これは“出開き”と呼ばれる枝です。ちょっと周りの空気が読めなくて早めに芽吹いてしまったせっかちさんなんですね~。このままにしておくと寒さで芽が枯れ込んでしまいます。こういう出開きの枝があったら、頑張っているところちょっとかわいそうなんですが剪定してしまいましょう。

②下向きに伸びている“逆枝(さかえだ)”

バラの芽は茎の周りをぐるりと螺旋を描くように一巡しています。大体、3~4つの芽で茎を一周している感じですね。枝を横に寝かせて誘引されている状態で、その3~4つの芽のうちしっかり上向きに伸びている枝は1~2本ほど。それ以外の芽は横向きに伸びているか下向きに伸びているかなんです。

下向きに伸びている枝は“逆枝(さかえだ)”と呼ばれ、伸びれば伸びるほど邪魔になってくる枝。なので、これも思い切って剪定してしまいましょう。場所によっては横向きに伸びている枝も切り落としていいかと。

③虫に食べられた跡のある枝

カミキリムシの成虫やコスカシバ、コウモリガの幼虫などに食べられた跡がある枝は、見つけ次第剪定するようにします。

④つまようじほどの細くて弱々しい枝

つまようじぐらいの細さで弱々しい枝は栄養不足でこれ以上成長しないので開花が見込めません。このような貧弱な枝をそのままにしておくと、風通しが悪くなって蒸れたり病害虫が発生しやすくなるので付け根からきれいに切り落とすように剪定します。ただ、もともと生育の悪い株やまだ若い株の場合はこのような枝でも大事に残すようにします。それから、細くて弱々しい枝と言っても見分ける基準は品種によって違ってくるので注意が必要。

開花が期待できる枝の太さの目安は以下のようになります。

  • 花の直径が10cm以上の大輪品種⇒鉛筆ぐらいの太さ
  • 花の直径が5~10cmの中輪品種⇒割り箸ぐらいの太さ
  • 花の直径が5cm以下の小輪品種⇒竹串ぐらいの太さ

これ以上の太さの枝であれば開花が見込めるので、これよりも細い枝を剪定するようにしましょう。

バラの剪定は慣れないうちはどうしても難しく考えてしまったり失敗を恐れて慎重になりすぎてしまうこともありますが、意外や意外、バラって結構強いものです。ちょっとやそっと剪定を失敗してしまってもそれが原因で枯れてしまったりダメになってしまったりするわけではないので思い切ってチョッキンしてしまっても大丈夫(笑)。むしろバラのためだと思って切ってあげましょう!

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>>『超図解!よくわかるバラの剪定講座

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