バラが咲かないブラインドシュートとは?つぼみがつかない枝の処理方法

バラが咲かないブラインドシュートとは?つぼみがつかない枝の処理方法

バラ栽培の専門用語に、“ブラインドシュート”という用語があります。バラ愛好家たちの間でたびたび聞かれる“ブラインド”という言葉はこのブラインドシュートから来ているんですね。

このブラインドシュートというのはどういうものかと言うと、新しく伸び出した新梢の中でつぼみをひとつもつけない枝を指します。通常、とくに問題のない元気な株であれば、シュートが伸びたら先端にはつぼみがついてバラの花が咲きます。ですが、株に体力がなかったり何らかの問題があるとブラインドシュートが発生してバラを楽しむことができなくなってしまうんですね。

こんなふうに言うと、“ブラインドシュート=悪”のように思われてしまうかもしれませんが、実はそうではありません。確かに、かつてはブラインドシュートが発生するのは好ましくないことだとされてきたのですが、バラ自身が何かの理由で株の体力を消耗させないためにあえてつぼみをつけないようにしていると考えることもできるのです。つまり、バラの株全体のためには体力を温存するために不可欠な作用だということ。バラの花が咲かないからと言って必ずしもブラインドシュートが良くないことだとは言えないんです。

もし、新しく伸びた枝に花芽がひとつもついていなくて葉っぱだけだったら、枝先の柔らかい部分を手で摘み取ってみます。すると、やがてその部分から新しいシュートが2本伸びてきます。その2本のうち弱々しいほうのシュートを1本かき取ると、残したシュートにそのうちつぼみがつくので、その先端を手で摘み取ります。摘み取ったあとはさらに新しいシュートが伸びてそれが開花枝となります。期間の目安で言うと、ピンチした後、約1か月で開花というところでしょうか。

ブラインドシュートが発生したからといってそこで開花をあきらめるのではなく、何度かピンチを繰り返すことで葉が増えて花枝が長くなり、最終的につぼみをつけられるぐらい充実した枝に育つんですね。手間と愛情をかけてお世話をすると、バラはきちんと応えてくれるんです(^^)

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください