バラの芽かき方法は?芽かきをする意味と芽かきの方法を画像で紹介
春とは言え、まだまだ寒さが残る3月。ですが、3月下旬になるとバラの新芽が少しずつ伸び始めます。いよいよ待ちに待った芽出しの時期ですね!
今回は、バラの芽出しの時期にやっておきたい“芽かき”の作業についてお伝えします。
(作業日:2016年4月11日)
バラの芽かきとは?
そもそも“芽かき”というのはどういう作業なのかということからお話ししますね。芽かきというのは芽をかき取ることで、1つの場所から複数出ている芽のうち一番元気な芽だけを残してほかの芽を摘み取ってしまう作業をいいます。草花の種まきをしたことのある方ならイメージしやすいかと思いますが、弱々しい芽を抜き取る“間引き”のような感じですね。 せっかくできた芽を取り去ってしまうわけなので、かわいそうな気もしてしまうんですが、その後のバラの成長のためには心を鬼にしてやっておきたい作業になります。
どうしてバラの芽かきをするの?
2月になると、バラの枝にぷっくりとした赤い芽ができはじめます。これが成長するとバラの枝になるんですね。
↓これは赤い芽が伸びだし始めたところ。 バラの芽というのは通常、1つの場所に3つの芽ができます。3つの芽のうち真ん中の芽が本命の芽で、左右の芽は本命がダメになってしまったときのための予備の芽になります。なので、ほとんどの場合は本命である真ん中の芽が勢いよく伸び、左右にある予備の芽は成長しても勢いのない細い枝になったりするんですね。
芽かきをしないで1つの場所から3つの芽が密集している状態ですべての芽を成長させてしまうと、バラはそれぞれの芽を伸ばすために養分を分散させてしまうので、伸びる枝も細く貧弱になり、結果として花付きが悪くなったり本来の大きさよりも花が小さくなったりしてしまいます。
もったいないからと言ってすべての芽を伸ばしてしまうと枝数が増えて樹形が乱れる原因にもなりますし、枝数が増えるとそれぞれの葉っぱどうしが重なって日当たりが悪くなったり風通しが悪くなって病害虫が発生しやすくなったりするんですよね。
バラにとっても複数の芽を伸ばすことは株に負担がかかること。限りある養分をすべての芽に注ぐことになるので、どうしても養いきれずに花を咲かせることができなくなってしまいます。
バラを育てているからには豪華な花を見たいもの。本命の芽に養分を集中させて豪華な花を楽しむために行う作業が“芽かき”というわけです。
バラの芽かきはいつ行えばいい?
バラの芽かきを行うタイミングは、一番大きい本命の芽が5cmほど伸びたとき。
↓これぐらいの大きさのときが芽かきのベストタイミング! バラの芽が1~2cmと小さい時期は、予備の芽を芽かきするのにはまだ少し早いです。突然寒さがぶり返したり雪やひょうが降ったりしたときに、 芽が黒っぽくなってダメになってしまったりポロリと落ちてしまう恐れもあるので、予備の芽は芽かきせずにもう少し芽が大きくなるまで待ったほうがいいですね。
↓芽かき候補のバラの芽ですが、まだ小さいのでもう少し待たないといけませんね。
芽かきを行うべきバラの系統やタイプは?
バラの芽かきは豪華な花を咲かせるための作業。なので、大輪の花を咲かせるハイブリッドティー系の品種にうってつけの作業になります。ハイブリッドティー系のバラの場合、1つの枝につき1つの芽を成長させるほうが見事な花を付けることになるからですね。
一方、中輪の花が房咲きになるフロリバンダ系やシュラブローズ、オールドローズのタイプは、芽かきをすることで花数を減らしてしまうことになるので、混み合う枝を間引きしたいなどの事情がない限りあえて芽かきを意識して行う必要はないと思います。
このあたりはバラの品種によっても芽の付き方が違ってくるので、芽かきをする枝と芽かきをしない枝とで花の様子がどう違ってくるのか実験してみても面白いかもしれません。
バラの芽かきの方法をいくつかのパターンで紹介!
バラの芽かきの基本的な方法
バラの芽かきのやり方自体はとっても簡単。摘み取りたい芽を指でつまんで、芽が伸びている向きと反対方向にちょっと力をかけるだけでポロッと取ることができます。
同じ場所から大きな芽と小さな芽が出ているとき
こんなときは、迷わず大きな芽を残して小さな芽を芽かきします。
同じ場所から同じ大きさの芽が出ているとき
こんなときはパッと見た感じで丈夫そうな芽を残すか、伸ばしたい方向に伸びている芽を残して芽かきします。ほかの枝の芽の伸び方を予想して重なり合わない芽を残してもいいですね。
同じ場所ではないけれど大小さまざまな芽が複数密集して出ているとき
こんなときは、大きな芽を残すか、伸ばしたい方向に伸びている芽を残して芽かきします。最終的には良い芽だけを残すようにすればOK。
同じ場所ではないけれど交差しそうな芽が出ているとき
こんなときはどちらか一方を残して芽かきします。いずれ交差した部分が混み合うことが想像できるので、芽が硬い枝になる前に摘み取っておいたほうがいいですね。
構造物に接するように芽が出ているとき
アーチやオベリスクなどの構造物に接するように芽が出ているようなときは、迷わず芽かきしたほうがいいでしょう。
以上、さまざまなパターンでのバラの芽かき方法をご紹介しました。ぜひ参考にしてみてくださいね!
- Comments ( 6 )
- Trackbacks ( 0 )
お久しぶりです(^^)新しいブログを立ち上げられたのですね!
春本番になってきてわくわくする季節になりましたね。
我が家のレディエマとボレロに早々と小さい蕾がついてました。
これからもお世話の参考にさせていただきますね♬
伸びてきた新芽ですが…これはピンチしなくて良いんですよね⁇去年ナエマが伸びまくってしまったので肩辺りで咲かせたくて。今からドキドキしています〜(>_<)
こげさん、いつもありがとうございます。
ロザリアンにとっては待ちに待った季節の到来ですね^^
蕾ですか~、早いですね!
伸びてきた新芽は、とくにピンチはしなくていいかと。
ナエマはよく伸びますよね。
わたしも用心して見ているところです。
冬剪定でガッツリ切っていれば、肩ぐらいの高さで咲いてくれるんじゃないでしょうか^^
ありがとうございます!
アドバイスいただいた通り、ガッツリ選定しました!
結局20センチくらいにしてしまって…切り過ぎたかなーと心配していましたが、元気に芽吹いてくれて一安心です。
ほたるさんのお庭のようにしてみたくて、バラ以外土むき出しだった花壇にオルラヤなど宿根草を植えてみたら…すでにぎっしり感が(笑)バランスって難しいですね!
こげさん、ガッツリ剪定しましたか~^^
わたしも20cmぐらいですよ。
どんなに強剪定してもしっかり芽吹いてくれるので、
植物って強いなーとつくづく思います。
オルラヤ、バラにぴったりの宿根草ですよね!
きっと素敵なお庭になるんじゃないでしょうか。
楽しみですね^^
ハイブリッドの薔薇の枝先に 複数の蕾 一つ残して 後は ピンチすれば良いですね もう 地植えして15年 今年の咲き方は 少し違うんです どうして 一本の枝に複数の蕾が 付くのか 教えて下さい お願い致します
坂本さん、はじめまして!
コメントありがとうございます^^
1本の枝に複数の蕾が付くとのこと。
それはおそらく春先に株元から伸びてくるベーサルシュートの枝先ではないでしょうか?
ハイブリッドの場合、ベーサルシュートが地面から30cm前後の高さになったときにピンチをすれば
枝分かれして蕾も分散するかと思います。
分かりづらい説明で申し訳ありません。
いつか記事にまとめてみたいと思います!