夏バテしないバラに育てる!梅雨明け後の水やりのポイント
梅雨が明けると本格的な夏到来!人間にとってはもちろん、バラにとっても厳しい季節になります。真夏はバラの水切れや乾燥などの心配がつきまとう時期ですが、夏バテしないバラに育てるためには梅雨明け後の水やりにポイントが!
梅雨明け後、水の与えすぎは夏バテを招く!?
梅雨明け後のバラは水分過多のいわゆる水太り状態。なので、ようやく晴れ間がのぞいたからと言って恒常的に水やりをするのは水太り状態のバラにとっては良くないんだそう。
水やり作業はどうしても毎日の日課になりやすい作業で、何となく決まった時間に当たり前のようにやってしまいがちですが、梅雨明け後のバラはどんなに晴天であってもそれほど水を欲しがっていない場合がほとんどなんですね。なのでわたしは、梅雨が明けてからしばらくはバラが本当に水を欲しがるまではできるだけ水やりをするのを引き延ばすようにしています。
ここでむやみやたらに水を与えすぎてしまうとこれから真夏の猛暑に差しかかったときにすぐに水を欲しがってしまう甘えん坊のバラになってしまいます。水やりはちょっとぐらいスパルタなほうがバラの健全な成長を促す育て方になると言えるでしょう。
バラが水を欲しがっているサインは?
梅雨明け後はバラが水を欲しがるようになるまでは水やりをしない!ということでしたが、実際にバラが水を欲しがっていることを知るにはどうしたらいいのでしょう?バラに限らず植物の水やりで当たり前のように言われていることとして“土が乾いたら水やりをする”というのが基本になっていますよね。
これはもちろん正解なんですが、実はとってもあいまいなもの。なぜなら、土の深さのどの程度まで乾いていればいいのか、鉢の材質や鉢の大きさ、鉢が置かれている環境、バラの品種によっても違ってくるからです。
なのでこの“土が乾いたら水やりをする”という大前提に加えてもう一つ、バラが水を欲しがっているサインを見逃さないようにすることが大事です。そのサインというのは、バラの枝先、とくに春から新しく伸びた新芽の枝先がこんなふうにしんなりとした状態になること。 バラの枝先が首を垂れる状態になったら水切れのサインなので、一刻も早く十分な水を与える必要があります。この状態のまま放置してしまうと枝先が焼けたようにチリチリになって枯れてしまうので、できればバラの枝先が首を垂れる一歩手前、しんなりとしてきた状態で水やりをするのが理想ですね。
こんなふうにバラが水を欲しがっているサインに従って水やりをしていると、バラによって水を欲しがるタイミングに個体差があるのが分かってきます。例えば同じ環境に置かれているバラでも「バレリーナは水切れに強いのにアンジェラはすぐ水を欲しがるな~」という感じでまるっきり同じではないんですよね。
とは言え、時間に余裕がなかったり面倒に感じてしまうときは画一的に水やりをしてしまうのですが、バラの一つ一つに個体差があるのを知るのも面白いなぁと思っています。