モッコウバラはつるバラと育て方が違う!肥料や剪定誘引などバラとの違いまとめ

モッコウバラはつるバラと育て方が違う!肥料や剪定誘引などバラとの違いまとめ

我が家には白いモッコウバラがあります。モッコウバラというと黄色の黄モッコウバラを思い浮かべる方が多いと思うのですが、我が家では黄モッコウバラよりも香りが強いという白モッコウバラを育てています。

モッコウバラはとても生育旺盛で地植えすると本当に大きく育つので、株がある程度コンパクトにまとまるように大型のコンテナで栽培しています。モッコウバラは春一番に咲くつるバラとしても知られていて、とくに黄モッコウバラは白モッコウバラよりも一足早く開花し始めます。

とはいうものの、我が家では植え付けてから2年、いまだ一度も花を見たことがないんですよ…。地植えしていたものがだいぶ大きくなりすぎたので鉢に植え替えたのが1年前。移植のときに枝をかなり切り詰めたので、1年目は当然花はつかないものと割り切っていたのですが、今年で移植して2年目になるのでもしかしたら花が咲いてくれるかな??と期待と不安が入り混じったような気持ちでいるところです。

モッコウバラは“バラ”と名前がつくように確かにつるバラの一品種なのですが、その見た目や性質は一般的なつるバラと似て非なるものがあります。というのも、まず、バラと言ったらアレ!というものが全く無いんです。そう、トゲですね。トゲがないバラとして真っ先に挙げられるのがこのモッコウバラだったりします。

「バラという植物はトゲがあるもの」と思っている多くの人たちは、つるんとした細い枝をもつモッコウバラを見るとバラとはまた違う別の植物だと思ってしまうようです。葉っぱの形状も一般的なバラの葉と違うので、モッコウバラがバラの一種だということを教えるとかなりの確率でびっくりされます。わたしも最初は「なんだか笹の葉みたいな頼りなげな枝葉だな~」と思いましたから(笑)。でも、ちゃんとしたバラ!薔薇!ローズ!なんですよね。

モッコウバラを育て始めて分かったことは、確かにバラであることに違いないのだけど「何かが違う!」ということ。今回は、ほかのバラと微妙に育て方が違うモッコウバラの栽培方法について知っている限りのことをまとめてみようと思います。

モッコウバラの特性

  • 色:黄色(キモッコウバラ)、白(白モッコウバラ)
  • タイプ:野生種
  • 樹形:つる樹形、横張りタイプ
  • 開花特性:一季咲き
  • 花の大きさ:小輪
  • 花弁:一重咲き、八重咲き
  • 香り:キモッコウバラは微香、白モッコウバラは中香
  • 原産:中国
  • 特徴:野生種なのでとても強健で病害虫にほとんどかかりません。

モッコウバラの育て方

植え場所:

日当たりと排水のよい場所が最適です。

庭植えの方法:

直径・深さともに40~50cmの穴を掘り、元肥として堆肥、鶏糞、油かす、配合肥料、骨粉などを入れて土とよく混ぜ軽く押さえます。この上に肥料が直接根に触れないように土を15cmくらいのせて植え付けます。

鉢植えの方法:

土に腐葉土、油かすなどを混ぜて植え付けます。

剪定:

春の花が終わってからシュートが十分に伸びた7月上旬頃までに、3年以上の古い枝や細枝、未熟枝などを切り捨て、今年伸びた若いシュートを根元から切り取ります。主として今までに花をつけなかった若い枝を残します。また、春の花が終わったら花枝を半分くらいに切り詰めます。

肥料:

春の花が終わってから、骨粉と油かすを9月上旬まで月2~3回与えます。開花後~9月までの時期に肥料をしっかり与えることで株が充実し、良い花芽ができます。

モッコウバラの育て方で注意しなければいけないのは肥料剪定誘引。モッコウバラはやせた土地でも生育旺盛に育って花を咲かせる野生種なので、地植えの場合は肥料が多すぎると枝葉だけが伸びて花が咲かなくなってしまうことも。一般的なバラのように花が咲く前に肥料を与えるのは、 モッコウバラの場合は控えます。

それからモッコウバラは9月前後に翌年に咲く花芽ができます。なので、花後から9月上旬までに肥料を与えるんですね。開花期の4月に肥料が残っていると花が咲かなくなるので、9月の上旬以降は肥料を与えるのを停止します。一般的なつるバラの剪定誘引は12月下旬~1月上旬ですが、モッコウバラの場合は12月の時点ですでに花芽ができているので、一般的なつるバラのように冬剪定してしまうと花芽を落としてしまうことになります。 そのため、モッコウバラの剪定の適期は花後~遅くても7月ぐらいまでがおすすめです。

春から夏の間に生育旺盛なモッコウバラも秋には成長が止まるので、誘引は秋のうちにやっておくのがポイント。花芽ができあがってしまってからの誘引では作業中にせっかくの花芽が落ちてしまう可能性があるからです。誘引の際は斜めや横に誘引すると花つきが良くなります

このように、モッコウバラは一般的なつるバラと比べると肥料や剪定誘引の方法が違っていますよね。植え付けてから2~3年は花が咲かないこともあるというモッコウバラ。モッコウバラはある程度年数を経て成熟しないと花芽が上がってこないこともあるそう。なかなか咲かないことでお悩みの場合は、樹勢を早く落ち着かせるために肥料を控えたり剪定も控えめにするといいようです。

※モッコウバラが咲かない原因については以下の記事も参考にしてみてください。

  • Comments ( 0 )
  • Trackbacks ( 1 )

コメントはまだありません。

  1. […] >>モッコウバラはつるバラと育て方が違う!肥料や剪定誘引など […]

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください