
我が家の球根の中でも一番最初に花を咲かせるのが“シラー”。
涼しげでロマンチックな淡~い水色が
春らしさを一段と感じさせてくれるお花です。
先日、芽を出してからずっと葉だけが伸びていましたが、
今朝はこのようにつぼみのふくらみが目立ってきて・・・
午後になってからこんな感じに花が開きました。
まだ満開ではないですが・・・
鉢に植え付けてから約2~3年ぐらい(かなりアバウト・・・)、
ずーっと植えっぱなしでお世話も全くしていないのですが(汗)
こんなにキレイな花を咲かせてくれることにいつも驚いています。
植え付けてから植えっぱなしのシラーも数年が過ぎたので、
さすがにきちんとしたシラーの育て方を知っておかなければ!と思い、
今回まとめてみることにしました。
球根シラーの特徴について
- 学名:シラー(Scilla)
- 科名:ヒヤシンス(ユリ科)
- 分類:球根、草花
- 形態:多年草
- 原産地:ユーラシア大陸、南アフリカ、熱帯アフリカ
- 草丈・樹高:5~80cm
- 開花期:3月~6月上旬
- 花色:白、ピンク、青、紫、複色
- 栽培難易度:★☆☆☆☆
- 耐寒性:やや弱い~普通
- 耐暑性:普通~強い
- 特性・用途:落葉性、初心者でも育てやすい
- 用途:鉢植え、露地植え
シラーの栽培に適している環境はどんな場所?
シラーは基本的に日当たりと水はけの良い場所が適していますが、
多少日陰になる場所であったり半日陰になる場所でも花が咲きます。
シラーは花が咲いた後は葉が枯れて地上部がなくなり、
夏の間は球根の状態で休眠期に入るので日に当てる必要はありません。
むしろ、休眠期は日の当たらない涼しい場所で育てたほうがいいでしょう。
シラーを鉢植えで育てる場合の用土は?
シラーは水はけが良く、通気性があり、適度に保水性がある用土が適しています。
市販の草花用培養土か、
赤玉土5:腐葉土4:パーライト1の割合で配合した土を使います。
シラーはアルカリ性の土壌を好むので、
土にはあらかじめ苦土石灰を混ぜ込んでおくといいでしょう。
シラーの植え付けの適期や植え付け方は?
シラーの植え付け適期は9月中旬~11月上旬。
シラーには大型になる品種やコンパクトな品種があるので、
球根の大きさによって適した鉢の大きさが違ってきます。
我が家のようなシラー・シベリカという品種であれば5号鉢に5球ぐらい、
シラー・ペルビアナのような大型品種であれば5号鉢に1球を目安に植え付けます。
庭植えの場合の植え付け方
大型品種の場合
球根と球根の間は20cm、植え付けの深さは10cm
中型品種の場合
球根と球根の間は15cm、植え付けの深さは7cm
小型品種の場合
球根と球根の間は10cm、植え付けの深さは5cm
いずれの場合も、かぶせる土の厚みは原則3~5cm程度が適しています。
鉢植えの場合の植え付け方
鉢植えの場合は根が張れる深さが限られてくるので、
できるだけ浅めに植えて根が張るスペースを確保する必要があります。
目安としては、球根の先端が出るか出ないかぐらいの深さで、
かぶせる土の厚みは1cm程度にします。
シラーの水やり頻度や回数は?
シラーはロックガーデンにも適しているぐらい、
やや乾燥気味の環境を好むので水のやりすぎには注意します。
庭植えの場合は植え付け時に水やりした後は基本的に必要なし。
鉢植えの場合は土の表面が乾いてから与えるようにします。
開花後、葉が黄色く枯れてきたら徐々に水やりの回数を減らしていき、
休眠期に入ったら完全に水やりを停止します。
シラーにはどんな肥料を与える?
植え付けのときに元肥として緩効性の化成肥料を混ぜておくほか、
特に肥料は必要としません。
生育期に水やりの代わりに液体肥料を施すか、
花後のお礼肥としてリン酸・カリ成分が多めの化成肥料を
少し施す程度でいいでしょう。
シラーの花後はどうする?
花が咲き終わったら、花茎を根もとから切り取ります。
種を採りたい場合はそのままにし、
9月頃にまいて育てると3~4年ほどで花が咲く大きさの球根になります。
シラーがかかりやすい病気や害虫は?
特になし!
とにかく丈夫で手間がかからないので園芸初心者さんにおすすめです。
シラーの球根は掘り上げる必要がある?
シラーは球根自体が乾燥するのを嫌うので、
とくに掘り上げる必要はありません。
逆に掘り上げてしまうことで球根が干からびてしまうことにも・・・
シラーは基本的に植えっぱなしでOKな球根です。
シラーをふやすには?
シラーの球根は自然に分球してふえていきます。
ふえた球根を他に植え付けたいときは、
球根を掘り上げて分けてから再び植え付けます。
興味のある方は花後の種をとって育てても。
以上、シラーの育て方をまとめてみましたが、
本当に育てるのが簡単な植物なんですね!
球根は掘り上げるのが面倒・・・と思われている方は
掘り上げる手間のないシラーを育ててみては?


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