バラの中耕とは?中耕をする意味や効果、中耕前にやっておくべき作業について
出典:花ひろばオンライン
春の一番花が終わって追肥の時期。バラは今まさに食べ盛りなので、この時期にしっかりと栄養分を補給しておかないと暑い夏を乗り切るだけの体力が養われません。
今回は追肥を行う前にやっておきたい作業“中耕”について、中耕を行う意味や効果、中耕前にやっておくべき作業についてまとめます。
バラの中耕とは?
まずは中耕という言葉の意味からお話ししますね。中耕とは、植物の生育期間中に土を軽く耕すことをいいます。バラの場合、バラの生育期間中である5月~11月の間にバラの株周りを軽く耕す作業を指します。バラの中耕作業は主に追肥の前に行うと良いとされていますが、これには次のような理由があります。
追肥の前に中耕をする意味や効果
- 栄養分が失われた土は硬くなりやすい
- 土が硬くなると空気が取り入れにくくなる
- 空気が取り入れにくくなると栄養分を吸収しにくくなる
つまり、土が硬くなっている状態のまま追肥を行うよりも土を軽く耕してふかふかにしてから追肥を行うほうが肥料の効果が高くなるということですね。どうせ肥料を施すのならしっかりと無駄なく吸収してほしいもの。追肥の前に中耕を行うのはこうした理由からなんです。
中耕前にやっておくべき作業は?
中耕は追肥を行う前にやっておくと良い作業ですが、この中耕を行う前にさらにやっておくと良い作業があります。それはバラの株元に生えている雑草取りです。バラの株元に雑草が茂っていると、根が空気を取り入れにくくなったり肥料を与えたときに栄養分を雑草に横取りされてしまったりするので、しっかりと除草を行っておいたほうがいいですね。
中耕の作業手順をまとめると…
- バラの株元を除草する
- バラの株周りを軽く耕す(中耕)
- 堆肥や腐葉土などの有機物でマルチングをする
- 緩効性の固形肥料を施す(追肥)
- 土と有機物、固形肥料を軽く混ぜる
追肥を行った後に土や有機物を軽く混ぜることで施肥効果が高まり、バラの生育が良くなるとのこと。ぜひこのひと手間をかけてあげましょう。