バラの芽かきは必ず必要?芽かき作業を忘れた つるアイスバーグのその後…
バラの芽が次々に出始める時期、行ったほうが良いと言われる作業が「芽かき」です。バラの枝に芽がたくさん出てくるのはうれしいのですが、同じ場所から2つも3つも芽が出てきた場合は「あ~、もう少し経ったら芽かきが必要だな」と少し面倒に思ったりする時期でもあります。
バラの芽かきは必ずしも必要な作業ではないかもしれませんが、やっぱり行っておいたほうが良いと実感したのが今回のお話の内容です。
芽かき作業を忘れた つるアイスバーグ
まず、どうして芽かきをしたほうがいいのかについて。
同じ場所から出てきた芽をそのまま放っておくと、枝が伸びてきたときに混み合ってしまって風通しが悪くなったり病害虫が発生する原因になったりしてしまうからですよね。枝数が増えるということはつぼみも増えることになり、つぼみの数が多ければ多いほどひとつひとつのつぼみが小さくなってしまいます。栄養が分散してしまうので豪華な花を咲かせることが難しくなるかもしれません。
▼芽かきをする意味について詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。
このようにバラの芽かきにはたくさんのメリットがあるので、複数の芽が出ているのを発見したときはちょうど良いタイミングで芽かきをするように心がけていたのですが…。
実は今回、つるアイスバーグに何か所も発生していた芽かき案件を忘れてしまっていたことに気付いたのです…!
↓芽かきの作業が行われなかったつるアイスバーグがこちら。
いや~、枝も葉もびっしりぎっしり混み合っていますねー。
生育期の無理な掘り上げから植え替えという難関を乗り越えて元気に育ってくれているのは良かったのですが、芽の成長を見守りすぎていたのかもしれません。芽かきするのってちょっとかわいそうですしね。意図せず放っておいたらこうなってしまっていました。
よく見ると分かるかと思いますが、すでにいくつもつぼみが上がってきています。ですが、そのひとつひとつがとても小さくて貧相なのです。芽かきを忘れてしまったことでたくさんの枝葉が茂り、栄養が分散されてしまったからなのでは…?と思いました。
↓ほら、同じ場所から2本の枝が伸びていますよね。
芽かきの作業を忘れずにしっかり行っていれば、この場所からはもっと太くてしっかりした1本の枝が出ていたはずです。1本の枝を成長させる栄養が2本の枝のために使われることになってしまったので、その先についたつぼみも小さくて貧相なものになってしまったのでしょう。
芽かきの時期が過ぎてもまだ挽回できる!
これはいかん!ということで、すぐに重複している枝を切って本数を減らしました。だいぶすっきりして風通しが良くなったのが分かるかと思います。
芽かき案件を忘れてしまってそのまま成長させてしまった経験、実は何度もあって…今回の件と同じようにだいぶ枝が伸びてしまってから剪定するという方法をとったのはこれが初めてではありません。枝の数を減らそうと思えば後からいくらでもできますし、株に悪影響が出ることは全くないので、芽かきを忘れたからといって絶望することはないわけです。
花が小さくても数が多いほうがいいという考えであれば、あえて芽かきをせずに自然のまま成長させてもいいかもしれませんね。実際に、芽かきの作業自体、必ずしも行わなければならない作業ではないと言うプロの方もいて、あくまでも「やったほうがいい」という作業に留まるようです。
それでも!わたしはやっぱり芽かきをしたほうがいい、芽かきはすべきだと思っています。枝葉が混み合っていてごちゃごちゃしているバラの姿はあまり美しくないと感じてしまうからです。風通し良く、すみずみまで光が届くような状態のほうがバラだってうれしいと思うので。
【追記】芽かきを忘れたつるアイスバーグに今季初の花が咲きました!(5月25日撮影)