
バラの花が少しずつ終わりに近づいて庭が落ち着いたグリーンを取り戻す頃、
ベーサルシュートと呼ばれる、勢いが良くて太いシュートが
株元から次々に発生してきます。
このベーサルシュートは将来、バラの主枝になって株の骨格を形作る大切な枝。
なのでピンチと呼ばれる摘心を繰り返しながら
大事に大事に扱っていかなければならないんですよね。
ちなみに、上写真のベーサルシュートはローズポンパドゥールのものです。
つるバラやつるバラとして仕立てたいシュラブローズの場合は、
ベーサルシュートは折れないように支柱などで固定しながらまっすぐに伸ばしていきます。
ベーサルシュートのピンチというのは、あくまでも木立バラについてのことなので
ご注意くださいね。
前にこちらの記事でベーサルシュートの1回目のピンチについて触れましたが、
今回はその後のピンチについてのお話になります。
5月に1回目のピンチが終わってから数週間、
ピンチした部分の下にある芽からサイドシュートが伸びてきて
小さなつぼみが見えてきました。
(ピンチ前の写真を撮り忘れました・・・)
この小さなつぼみが見えてきた段階で2回目のピンチになります。
だいぶ枝の太さが細いので、この後伸びる花枝は1本だけ立てることにします。
もっと太い枝であれば花枝は2本立てるのが普通ですが、
このあたりは臨機応変に。
で、結局ベーサルシュートのピンチは何回繰り返せばいいのかと言うと、
本当に美しく整った樹形を整えたかったら3回がベストです。
ベーサルシュートを3回ピンチするということは、
株元から数えて枝の段数が4段になるということです。
ベーサルシュートのピンチについてまとめると、
- ベーサルシュートの長さが30cmになったら1回目のピンチ
- サイドシュートが伸びてきてつぼみが見えたら2回目のピンチ
- さらにサイドシュートが伸びてきてつぼみが見えたら3回目のピンチ
3回目のピンチのあとはわき芽をかき取って花枝を1本立てるようにします。
ベーサルシュートに限らず、シュートのピンチは
どのタイミングで行ったらいいのか戸惑う場合が少なくありません。
でも、たとえピンチのタイミングを逃したとしても、
適切な位置で切り戻してあげれば枝が込みあうこともなく細枝になるのを防ぐことができます。
ベーサルシュートは発生してから一旦伸びだすと
あれよあれよという間に長くなってしまうので、
日頃から株元によく注目して観察をし続けるのが大切ですね。


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