バラに寒肥を施したいけれど穴を掘る場所がない!どうする?
バラに寒肥を施すときは、一般的にバラの株元から20cmほど離れた場所に深さ30cmほどの穴を掘ってその穴の中に堆肥や油かす、骨粉などの肥料を入れます。でもこの穴、場所によっては掘れない場合があったりするんですよね…。
我が家は猫の額ほどの小さな庭に所狭しと植物を植えているので、どうしても該当する場所に穴が掘れなかったりするんですよ。特に地植えの木立バラの周りには花色を競演させたくて宿根草を植えていたり、バラより一足先に楽しめるように球根を植えていたりするので、寒肥を施すための穴が掘れないんですね。では、こういう場合どうしたらいいのでしょうか?
そもそも、バラに寒肥を施すときにどうして穴を掘らなければならないかと言うと、バラが休眠期から目覚めたときに効率よく根から栄養を吸収して即その後の成長につなげていくため。なので、長期間にわたってジワジワと効いていく寒肥の速効性を少しでも早めるためになるべく根に近い部分に栄養となる肥料を置いてあげるというイメージなんですね。
ということは、それほど速効性を求めない場合は寒肥を施す場所が根に近い部分でなくてもOKというわけ。バラの周囲に宿根草が植えられていたり球根を仕込んであったりする場合は、無理してギリギリのところに穴を開ける必要はなくて、“マルチング”という形でバラの株元を覆ってあげるだけでも肥料としては十分なんです。
宿根草や球根の場合、バラが休眠期にある冬の間は地上部がなくなっているので、マルチングを施すのはとっても簡単。バラの株元から半径20cmの部分をぐるりと円を描くようにぼかし肥などで覆います。ぼかし肥の大体の目安は1株あたり約5ℓ。
ぼかし肥というのは有機質肥料をさらに発酵させた肥料のことで、バラの寒肥にはとっても適している肥料です。わたしたち人間にも発酵食品は健康に良いことで知られていますが、バラにとっても発酵肥料は良いこと尽くめなんですよ。ぼかし肥は農業用の資材を取り扱う専門店などで市販されていることが多いです。園芸店にもあるところにはあると思いますので探してみるといいかもしれませんね。
ネットで調べてみたら、バラ専用のぼかし肥料っていうのもちゃんと販売されているんですね!バラに最適な栄養素の配合がされているので安心です。ぼかし肥は有機質肥料なのでゆっくりと長く効果が持続するタイプの肥料ですが、肥料効果が現れるのが早いことでも知られています。なので、バラの根に遠い株元にマルチングしても他の有機質肥料よりは早く肥料効果が現れるということになります。
ぼかし肥はバラの寒肥兼マルチングとしておすすめですが、もしぼかし肥以外でと考えるんだったら、油かすを100gぐらい株元にまいてその上から腐葉土でマルチングするのもいいですね。この場合、ぼかし肥でマルチングするよりも肥料効果が現れるのがゆっくりめにはなりますが、バラはしっかりとその栄養分を吸収してくれますよ。