
季節ごとに寄せ植えを作って
衣替えをするように草花を育てていくのって本当に楽しいですよね。
春には春らしいパステルカラーの寄せ植えにしようとか、
秋には秋らしくシックなカラーの寄せ植えにしようとか・・・
どの草花を組み合わせてひとつの寄せ植え空間を作っていくか、
テーマを決めるのも草花を選ぶのもワクワクします。
でもその一方で、使い古した土の処分や新しい土の準備などが
もったいなくも感じてしまうんですよね。
古い土でも土は土・・・
まだまだ使えるんじゃない??って。
そこで今回は、
古い土を再生してもう一度よみがえらせるリサイクル方法を
ご紹介したいと思います。
古い土を使うのはなぜ良くない?4つの理由
土のリサイクル方法についてお話する前に、
どうして古い土を使うのが植物にとって良くないのか、
その理由をいくつか挙げてみたいと思います。
古い土はここがダメ!その①
一度植物を植えたことのある土には、
植物の根や枯れ葉やゴミなどが混じっています。
この状態のまま新しい植物を植えてしまうと、
新しい植物が根を伸ばして成長したくても
前の植物の根や枯れ葉やゴミなどが邪魔になって
思った方向に根が張れなくなってしまうんです。
そしてこのストレスが植物の成長の妨げとなります。
古い土はここがダメ!その②
古い土の場合、長期間の水やりの過程で
団粒構造だった土が単粒構造の土に変化している場合があります。
良い土というのは団粒構造の土で、
土の粒と粒の間に適度な隙間があり、保水性、通気性に優れているので
根の生育が良くなるんですね。
それに対して単粒構造の土というのは
土の粒自体がとても小さいために隙間がほとんどなく、
排水性、通気性が悪い土になるので根腐れを起こしやすくなります。
古い土はここがダメ!その③
古い土には害虫や病原菌・ウイルスなどがたくさん潜んでいます。
なので、この状態のまま新しい植物を植えてしまうと
害虫によって根を食い荒らされたり、
病原菌やウイルスによって植物が病気にかかってしまうことも考えられます。
古い土はここがダメ!その④
古い土は前に植えられていた植物のために栄養分が失われてしまっています。
栄養分のない土では植物の順調な生育は見込めません。
有機物や有用土壌微生物が失われた古い土は、
柔らかさがなくいつも締まっているので
植物は根を伸ばすことができなくなってしまいます。
以上の4つが、古い土が悪い土だとされる理由です。
ということはつまり、良い土の状態に戻すには
これらの4つのデメリットを取り去ってあげればいいわけですね。
古い土の再生方法手順
①古い土を分別する
枯れた株や雑草を抜き、古い根や枯れて落ちた葉、
ゴミなどを取り除きます。
プランターや鉢植えなどで使用した土の場合は、
この段階で鉢底石もしっかりと取り除いておきましょう。
そしてこのとき、みじんと呼ばれる粉状の土、
いわゆる単粒構造の土も分けておいたほうが
土の通気性や水はけが良くなります。
②古い土を消毒殺菌する
害虫や病原菌・ウイルスなどをやっつけるためには
古い土を消毒殺菌する必要があります。
土の消毒殺菌にはいくつかの方法があるので、
あなたがやりやすい方法で行うのがいいですね。
中にはちょっとやりたくない方法もあったりするので(汗)
A.フライパンや鉄板の上で焼く。
使い古したフライパンや鉄板があれば、
土を入れて焼いてしまうのが確実です。
水を打ちながら熱し、
水蒸気が上がるようになってから15分以上焼きます。
このとき、団粒状の土粒を崩さないように行うのがポイントです。
B.蒸し器などで蒸す。
ガーゼやザルに土をのせ、蒸気が完全に土の中まで回ってから
15分以上蒸し続けます。
C.熱湯をかける。
土に100℃近い熱湯をかけます。
D.シートなどに広げて太陽光にさらす。
夏は2週間以上、冬は1ヶ月以上、
雨よけを兼ねて透明や黒のビニールで覆います。
とくに黒のビニールは日光を集めやすいので、
内部の温度がさらに上昇して消毒殺菌効果が高まります。
E.水につけて太陽光に当てる。
夏は2週間以上、冬は1ヶ月以上水につけます。
ときどき土をかき混ぜて熱と光を回し、
途中で水を2~3回替えます。
最後に水をきってシートに広げて乾燥させます。
F.雨が当たる庭に1年以上積んでおく。
時間がかかっても問題ない場合は、
この方法が一番楽かもしれませんね。
でも、スペースの問題や見た目の問題もあるので、
どの方法がいいのかはあなたの判断でお願いしますね。
③新しい用土や有機物を加える
古い土には植物を栽培するための栄養分が不足しています。
なので、新しい用土や有機物を加えて栄養分を補給すれば
もう一度、園芸用土として利用できるようになります。
殺菌消毒して十分に乾燥させた古い土に栄養分を混ぜるだけで
清潔で栄養分豊富な新しい土として再生させることができるんですね。
このときおすすめな培養土・土壌改良剤として
つぎのようなものがあるのでご紹介します。
土が足りなくなった場合は、
培養土に赤玉土(6):腐葉土(4)を混合した土を増し土します。
植物を植えるときは、
さらに元肥を混ぜ込んだ後に植え付けます。
古い土は捨てるのも大変ですし、もったいないので、
なんとか再生させてリサイクルしていけたらいいですね。
ぜひ、上記の再生方法を参考にしてみてください^^


ブログランキング参加中です。
いつも応援ありがとうございます^^
この記事へのコメントはありません。