モッコウバラの剪定&誘引方法は?つるバラの適期と違うので注意!
モッコウバラの育て方で注意しなければならないことのひとつに剪定&誘引作業の時期があります。つるバラは一般的に冬剪定を行うのが通常ですが、つるバラの一種であるモッコウバラの場合は剪定の時期が冬じゃないんですね。
今回はモッコウバラの剪定&誘引作業はいつ行うといいのか、その適期についてまとめておこうと思います。
花芽ができる時期を知っておこう
一般的なつるバラの場合、花芽ができるのは早くても2月ですが、モッコウバラの場合は9月の時点にはすでに花芽ができています。一般的なつるバラと比べて花芽ができる時期がかなり前倒しになっているんですね。モッコウバラはバラの中でもずば抜けて早く花が咲きますよね。これはほかのつるバラよりも花芽が早くできるためだったのかもしれません。
モッコウバラは冬剪定の適期が違う!
冬剪定のように強めに切り戻す剪定の場合、花芽ができる1か月前、できれば2か月前には剪定作業を終わらせておきたいもの。バラの剪定をするときに花芽ができている状態だと、剪定作業中にせっかくできた花芽を落としてしまうことにもなりかねません。
一般的なつるバラの冬剪定は12月下旬~1月上旬が適期になるわけですが、9月に花芽ができているモッコウバラに限っては遅くても7月までには剪定を完了しておくのがベストですね。
春から夏にかけて生育旺盛なモッコウバラも秋には成長がゆるやかになって枝の伸びもほとんど止まってしまいます。枝が伸びなくなってきたらいよいよ花芽を充実させる準備に入るので、モッコウバラの成長が緩慢になってきた頃合いを見計らって秋のうちに誘引しておくのがおすすめです。
モッコウバラの整理剪定はいつ行う?
モッコウバラは春から夏の間にグングン成長するので、小さな庭ではどうしても収拾がつかなくなりがち。モッコウバラのことをモンスターと呼ぶバラ愛好家の方もいるほどです。モッコウバラはトゲこそないもののシュートが四方八方に伸びるので、収まりきれなくなって手が付けられない状態になることも多いですよね。
そんなときはシュートを整理する意味でも真夏に入る前の7月上旬あたりに今年伸びたシュートを根元から切り取る作業を行います。いわゆる夏剪定ですね。モッコウバラは夏の整理剪定である程度シュートをすっきりさせておかないと、それこそモンスターになってしまうわけです。
わたしはモッコウバラのモンスター化が心配で鉢植えにしたのですが、地植えの場合でも整理剪定として夏剪定をしっかり行えばひどすぎる状態にはならないかと思います。モッコウバラは花後に伸びる新しい枝に翌春花を咲かせるので、大事な花芽を傷つけないように剪定&誘引時期に注意してくださいね!