
地植えのバラが枯れてしまったので新しくバラを植えたい!
もしくは
今あるバラを他の場所に移植して違うバラを植えたい!
このような場合、注意しなければいけないことがあります。
それは、バラの“忌地(いやち)現象”と呼ばれるもの。
忌地現象とは、読んで字のごとく、
その土壌を忌み嫌う現象のことです。
同じ場所に同じ植物や同じ科の植物を植えると、
連作障害が起きて植物が順調に育たなくなるんですね。
バラはとても肥料食いの植物。
バラにとって必要な養分が十分に含まれていない土壌では
しっかりと成長していくことができないんですね。
長年の間、バラを栽培した土壌に新たにバラを植え付ける場合、
忌地現象が起きてしまい新しく植え付けたバラがよく育たないことがあります。
できることならバラを一度も栽培したことのない土壌に
新しくバラを植え付けるのが間違いないのですが、
一般の家庭ではバラ園じゃあるまいし、
植え付けることのできるスペースは限られていますよね。
バラの忌地現象を回避する対策として
客土や土壌消毒などの方法がありますが、
これらの方法は結構な労力が必要で大変な作業になるので、
普通は行いたくというのが本音だと思います。
じゃあ、バラのあとにバラを植えたい場合、
忌地現象を防いでバラをしっかりと育てていくためには
最低限どんな作業を行えばいいのでしょう?
バラの忌地現象の解決法は?
本来ならばバラが植えられている周囲の土を
まるごと新しい用土に替えたいものですが、
これは現実問題、難しい話です。
バラの周囲に何も植え付けられていないような場合は
頑張り次第でできることかもしれませんが、
普通はそう簡単にはいきませんよね。
我が家でもそうですが、
バラの周りにはバラのコンパニオンプランツとして
宿根草をいろいろと植え付けていますし、
バラ以外の樹木もたくさんあります。
なので、やたらめったらバラの周りを掘り起こすわけにはいかないんですよ。
そこで、植え穴だけでも土を入れ替えるか
天地返しを行うかするのがポイントになります。
バラのあとにバラを植え付ける場合、
今まであったバラを掘り上げるときに
植え穴(直径・深さともに40~50cm)の土も一緒に掘り上げ、
その植え穴に堆肥5リットルと油かすなどの有機肥料を施して
新しいバラ専用用土でつぎのバラを植え付けるようにします。
以上の方法だと、客土とまではいかないまでも
植え穴だけは養分が十分に補充された新しい用土に生まれ変わったので
忌地現象が起きにくくなります。
とは言え、古い土の処分や新しい土の入手の手間やコストを考えると、
土の入れ替えは無理!という場合もあると思います。
そんなときは前のバラを掘り上げたあとに
土壌消毒の意味で熱湯消毒を試してみることをおすすめします。
沸騰したお湯をバラが植えてあった場所に回しかけ、
その上を覆うように黒いビニール袋をかけておきます。
すると熱湯で温められた土壌がさらに日光の力で温められ、
土壌が殺菌消毒されます。
土が自然に冷めてきたら、
植え穴の表土と底土を入れ替える天地返しをすれば完璧!
このとき、表土というのは土の表面から深さ30cmまで、
底土というのは表土の底からさらに30cmの深さまでになります。
天地返しは土壌のリフレッシュ効果が高いので、
これもまた忌地現象を防ぐのに効果的です。
庭が狭い場合は
あれもこれもと欲張ることができないのでつらいところですが、
土壌作りを工夫しながらバラ栽培を継続して楽しんでいきたいですね^^


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