つるバラを木立バラに!ポールズヒマラヤンムスクをオベリスクに仕立て直し
我が家にはつるバラ界きっての暴れん坊、ポールズヒマラヤンムスクがあります。ポールズヒマラヤンムスクは、とても樹勢が強く伸長力があるため、壁面やフェンスを覆い尽くすのにぴったりのつるバラです。実際、我が家でもポールズヒマラヤンムスクをこのように仕立てていました。 無農薬でほぼ肥料もなし…というなかでこれだけの花付きがあるのは、野生種の強さを受け継いでいるポールズヒマラヤンムスクだからこそではないでしょうか。
ポールズヒマラヤンムスクの現状
先ほど、ポールズヒマラヤンムスクを「このように仕立てていました」と言ったのには訳があります。我が家のポールズヒマラヤンムスクはもうこのような形ではなく、だいぶコンパクトな形になってしまったからです。いつ頃だったかハッキリとは覚えていませんが、あまりの枝の暴れようにわたし自身が発狂してしまって、ポールズヒマラヤンムスクの枝をことごとくスパッ、スパッと切ってしまったのです。
↓ちなみにこちらはわたしが愛用している剪定バサミ。軽い力でも面白いようにスパスパ切れます。全然関係ありませんが、紅白カラーも縁起がいい感じ。 スパッ、スパッと切られたポールズヒマラヤンムスクの写真を撮っておけば良かったのですが、何しろ発狂していたもので…(笑)。ほとんど丸刈り状態にしてしまいました。(坊主ヒマラヤンムスク…)
何なら、このままお別れすることになったとしても仕方ない!くらいに考えていたのですが、この春、何事もなかったかのように芽吹いてシュートを伸ばし始めたので、その健気な様子に猛省し、改めて仕立て直そうと決意したのでした。
さて、その問題のポールズヒマラヤンムスクがこちらです。 だいぶこじんまりとした状態に収まっています。ですが、伸長力の良さをうかがわせる症状がもうすでに出始めているのが分かるでしょうか?ベーサルシュートがどんどん伸びています。 恐ろしいほどの樹勢で、つるバラとしての骨格を築き上げようとしているのが分かります。ベーサルシュート以外の枝には、このようにしっかりつぼみが付いていました。 パッと見たところ、わたしが歓迎しないベーサルシュートが2本出ています。 これらのベーサルシュートはつるバラの骨格を形成するのに必要な枝になりますが、ポールズヒマラヤンムスクをつるバラとして扱いたくないわたしにとっては不要な枝です…。ベーサルシュートにはつぼみも付かないので、本当に邪魔なだけ。
つるバラであるポールズヒマラヤンムスクをつるバラとして扱わないだなんて、人間の分際で何をおこがましいことを言っているのか!と非難されてしまいそうですが、この暴れん坊にはもうこりごりなのです。
ポールズヒマラヤンムスクを木立バラに
株を丸坊主状態にした後しばらくの間放置していたので、株元からはたくさんのシュートが発生して密な状態に。この3密状態がバラの環境にも良くないということはもう常識ですよね。 とりあえず、赤みがかった色をしたベーサルシュート2本を取り除きたいと思います。株元からスパッと躊躇なく切るのがポイントです。そうすると、このような感じに少しだけスッキリしました。 とは言え横張り樹勢が特徴のポールズヒマラヤンムスクなので、どうしても細い枝が横へと伸びてしまいます。これはこれで邪魔だなぁ…と思ったので、何かないかと周りを見渡したら、ちょうど空いているオベリスクがありました。 これを使って、暴れん坊のポールズヒマラヤンムスクを何とかしつけたい!と思います。
ポールズヒマラヤンムスクをオベリスク仕立てにしてみた
ベーサルシュートを剪定してスッキリしたポールズヒマラヤンムスクをひもでまとめていきます。こうすることでオベリスクの中に入れやすくなるので、なるべくコンパクトになるようにまとめました。 本来オベリスクはバラの株の横に設置して、オベリスクの周りにバラのつるをぐるぐると巻きつけていくのですが、今回の使い方はまるでバラを牢獄に閉じ込めるような使い方になるでしょうか。オベリスクを株の上から慎重にかぶせていき、脚を土にしっかり挿しました。 枝をまとめていたひもを外して広げてあげたら完成です。 つるバラを木立バラのように扱うことなど初めての試みなので、この後どうなるのか分かりませんが、オベリスクからはみ出した枝を剪定しながらコンパクトに育ててみたいと思っています。