バラへの薬剤散布で化学物質過敏症の方が症状悪化!?
なんとも衝撃的なタイトルですが、これ、実際に問題になっていることなんです。バラ栽培を行っている者として知っておかなければならない問題だと感じたので、今日はバラの薬剤散布による近隣への害についてお話したいと思います。
バラを育てていると当たり前のようにやってしまいがちな薬剤散布。でも、我が家ではまだ子どもが小さいうえにわたし自身が面倒くさがりだということもあって(汗)。よっぽどのことがない限り薬剤の散布はしていません。わたしが本格的な薬剤散布をするのは年に2回ほどですね。梅雨前に1回と黒星病にかかってしまったときに1回ぐらいです。
本当は無農薬栽培やオーガニック栽培に憧れていて、なるべく病害虫に強いバラを選ぶようにしたりバラそのものの生命力が引き出せるように肥料を控えたりしています。それでも黒星病には勝てなかったりして、やむを得ずという感じで薬剤をまいたりしているんですね。でもこの薬剤をまくという行為が化学物質過敏症患者の方の症状をひどくさせてしまい、あちこちで問題になっているという話を耳にしました。隣家に住むバラ愛好家が薬剤散布を行う度に化学物質過敏症の方がとてもつらい思いをしているそうで…。
この話を知って、「ますますバラの無農薬栽培やオーガニック栽培に力を入れなければいけない!」と思ったわけなんですね。バラを栽培しているバラ愛好家の方がよく言うセリフに「隣近所の方にもバラを楽しんでいただけているようでバラ栽培にますます力が入ります!」というような言葉がありますが、その一方でバラ栽培をよく思っていない方も少なからずいるということをわたしたちバラ愛好家は忘れないようにしなければいけないんだなぁと思います。
薬剤まみれのローズガーデンって、いくら花がキレイに咲いていてもやっぱりどこか生命力に欠けたような感じがするし、決して好ましいものではないですよね。例えるなら、言葉は悪いですが“死んだ庭”という感じ。薬剤をまくということは、害虫の天敵である有益な益虫も死んでしまうということ。そこにはもう自然の生態系も何もなく、薬剤づけの空間の中にただバラが咲いているというだけなんですよね。
幸い、我が家の庭には雑草がよく生え、いろいろな虫たちがやってきて、ときどき野鳥なども姿を見せます。これは薬剤づけになっていない庭だからこその話で、もしこれが薬剤に頼りきった庭づくりだったらこのような自然の恩恵は受けられなかったことでしょう。
そうは言っても、わたし自身まだまだ薬剤そのものを否定する域までは至っていないというのが現状。この現状を少しずつ無農薬&オーガニック状態に近づけていくのが今後の目標です。