つるバラの壁面誘引方法ご紹介!ワイヤーをスッポンフックで固定
家の壁面につるバラを誘引した光景は、バラ愛好家であるロザリアンに限らず憧れる景色ですよね。木立バラだけでも憧れのローズガーデンをつくることはできますが、空間を生かしたつるバラの仕立てには木立バラを凌駕するぐらいの美しさとエネルギッシュさを感じることができます。
ですが、つるバラは木立バラよりも栽培・管理が難しいと思われているため、なかなかつるバラを育てることに踏み切れない方も多いようです。実際問題、つるバラの栽培には木立バラにはない作業である“誘引”の作業があります。誘引というのは、つるバラの枝を花を咲かせたい場所に導いて固定すること。つるバラは木立バラと違って枝が長く伸びるバラなので、そのつるを誘引して固定するための構造物が必要になってきます。構造物の代表的なものとしてアーチやオベリスクなどがありますが、家の壁面もつるバラの誘引場所として利用できます。むしろ、アーチやオベリスクにつるバラを誘引するよりも誘引作業の難易度は低いでしょう。
アーチやオベリスクの場合は、誘引するのに適する品種がある程度決まってしまいますが、壁面であればつるを無理に曲げたりすることなく大らかに誘引できるのでどんな品種でも利用することができます。それに、庭に広いスペースを取れない場合でも壁面であればいくらでもバラの鑑賞スペースを確保することができるので狭い庭であればあるほど活用してもらいたい場所だとも言えます。つるバラが咲く壁面は、外壁材の冷たく無機質なイメージを和らげてくれますし、何よりも壁面緑化をかなえてくれるので家自体はもちろん、街の美観にも一役買ってくれます。
我が家は敷地がそれほど大きくないので、つるバラの誘引場所として真っ先に上がったのは壁面でした。ですが、つるバラを壁面に誘引するには枝を固定するための取っ掛かりが必要ですよね。本当は釘やビスでも打ってワイヤーを張り巡らせるのが手っ取り早いのですが、壁に穴を開けるのはやっぱり抵抗があります。いつもはわたしがすることに何も言わず理解のある主人でも、壁に釘やビスを打つなんてことになったらきっと嫌な顔をして反対するはず…。ということで、わたしが選んだつるバラの壁面誘引方法はワイヤー+スッポンフックです。スッポンフックは熱で溶かした粘着剤で壁面に付けることができるフックで、外すときは同じように熱で溶かしてあげると簡単に取ることができる優れもの。よく鉢植えのつるバラを配置替えしたくなるわたしにとってスッポンフックはぴったりの商品なんです。
スッポンフックを付けるときはフックの粘着材部分がアメ色になるまで火であぶりますが、このとき使うのにおすすめなのはバーベキューのときに使うような着火マン。着火マンが燃料切れになったときにライターでもやってみようと思いましたが、ライターを持つ手がすぐに熱くなって無理でしたね。スッポンフックの取り付けには着火マンが必須です。
軍手など、厚手の手袋を片手にはめてスッポンフックのフック部分を持ち、粘着材の部分に火を当ててあぶっていきます。時間にして20秒ほどあぶるので、その間手が熱くならないように軍手などで手を保護するのを忘れずに。粘着材がアメ色に変わり、どろっと溶けてきて流れてきそうになったらあぶるのを止めて壁面の貼り付けたい場所にくっつけます。ギュッと押し込むように圧力をかけてくっつけたら、あとは自然に固まるのを待ちます。
ワイヤーを通したり本格的につるバラの枝を誘引するのはスッポンフックが完全に冷え固まってから。思い通りの場所にワイヤーを張り巡らせることができるのでつるバラの誘引には必須のアイテムになっています。壁につるバラを誘引したいけれど壁に穴を開けるのに抵抗がある方はスッポンフックを使ってみるといいですよ。
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