シクラメンとガーデンシクラメンの違いは?寒冷地でも庭植えできる?
花が貴重な冬時期、上品で落ち着きがあり、それでいて寂しい冬を華やかに彩ってくれるシクラメン。夏越しがなかなかうまくいかなくて、毎年のように新しい鉢を購入してしまうのですが、そんなシクラメンの仲間にガーデンシクラメンというものがあります。
このガーデンシクラメン、一般的なシクラメンと比べて寒さに強いということですが、シクラメンとは一体何が違うのでしょう?ガーデンシクラメンを寒冷地でも庭植えすることができたら、鉢植えのシクラメンを夏越しさせるよりも楽だと思うんですよね。でも、そもそもガーデンシクラメンは寒冷地で庭植えすることができるのでしょうか?
今回は、
- シクラメンとガーデンシクラメンの違い
- 積雪地で地植えできるのか
について調べてみたいと思います。
ガーデンシクラメンはシクラメンを品種改良したもの
シクラメンはもともと地中海東部などに自生していた植物で、原種からどんどん品種改良されてきたそう。ひと口にシクラメンと言っても大輪系のものから小輪系のもの、シャープな花弁のものから花弁の縁がフリルになるフリンジ咲きのものまでたくさんの品種があります。大輪系のシクラメンは豪華な花が魅力ですが、その反面寒さに弱く、小輪系のシクラメンは比較的寒さに強い性質をもっているとのこと。
株全体も花自体もコンパクトに品種改良されたのがミニシクラメンと呼ばれているもので、その中でもとくに寒さに耐えられる品種として選ばれたのがガーデンシクラメンになります。ガーデンシクラメンは一般的なシクラメンに比べると開花が早く、秋にはすでに開花した状態で店頭に並べられていますよね。
シクラメンは地中海生まれで寒さに強くない植物なので、冬の寒い時期は室内で楽しむのが当たり前。外に出してしまったら一発でやられてしまうほど、か弱いんです。ガーデンシクラメンは丈夫で庭植えもできるそうですが、本当に大丈夫なんでしょうか?
ガーデンシクラメンだって寒さに強いわけじゃない!
ガーデンシクラメンがいくら丈夫で育てやすく寒さに強いとは言っても、それは一般的なシクラメンと比較しての話。シクラメン自体がもともと寒さに弱い植物なので、冬でもある程度気温が保てる場所でないと庭に地植えすることは不可能なんです。庭植えできる地域の目安として、“暖地”と表現されていましたが、これもまたあいまいなものですよね。
そこで、ガーデンシクラメンが霜に当たっても大丈夫なのかどうか調べてみることにしました。
ガーデンシクラメンは霜に当たっても枯れない!?
ガーデンシクラメンは霜が降りる地域でもギリギリ庭植えできるそうです。霜に当たったとしても枯れることはなく、生育が弱まる程度とのこと。 ですが、さすがに気温がマイナス5℃を下回るような地域では枯れる可能性大ですね。
ガーデンシクラメンはできれば霜に当てないほうがいい
霜に当たっても枯れないというガーデンシクラメンですが、生育が弱まって花が咲かなくなることは大いに考えられるので、霜が降りる地域では鉢植えにして夜間は玄関内に取り込むのが理想です。結局、開花しないことにはガーデンシクラメンを本当の意味で楽しむことができないわけなので、霜には極力当てないほうがいいかもしれませんね。
ガーデンシクラメンも寒冷地では庭植えできない
寒さに強いと言われているガーデンシクラメンも、我が家のように雪にすっぽり覆われるような積雪地では庭植えしても全く意味がありません。そもそも雪のせいで地面が見えないわけですから(笑)。
ここまで積雪がないような寒冷地でも花を楽しむなら霜に当てない工夫などいろいろ大変そうです。寒冷地では庭植えではなく寄せ植えで利用するのがいいかもしれませんね。